製品情報
ゴ ム シ ー ト
厚さ1.0mm 〜 3.0mmのゴムシートを打ち抜いたガスケット。天然ゴム・ニトリルゴム・クロロプレンゴム・エチレンプロピレンゴム・ブチルゴム・シリコーンゴム・フッ素ゴム・パーフロロゴム等のゴム材質を、耐候性、耐薬品性、耐熱に応じて選定する。ゴム特有の弾性、緻密性から、低締付面圧でも相手面に密着し、高いシール性が得られる特長があるが、圧縮破壊面圧が低いため、構造上接触面積が小さく高い締付面圧が負荷される平面座のフランジには不向きで、専ら接触面積が広い全面座のフランジに使用される。
ジ ョ イ ン ト シ ー ト
ゴム、ポリアミド繊維、ガラス繊維、膨張黒鉛などを均一に混合させた後加熱ロールで加圧圧延した厚さ0.4mm 〜 3.0mmのシートを打抜いたガスケット。広く使用される代表的なガスケットとして位置づけられ、単に“ガスケット”というと、ジョイントシートを指すことが多い。厚さ1.5mm、3.0mmのものが代表的厚さとして使用され、入手も容易である。旧来は石綿を主材とする石綿ジョイントシートを指したが、現在は石綿ジョイントシートは国内製造されていない。
膨 張 黒 鉛 シ ー ト
膨張黒鉛を基材とするシートガスケット。補強材として、中芯にステンレス鋼板を挟んだものが広く使用される。最高400 °C まで使用でき、耐熱性、耐薬品性に優れているシートガスケットであるが、表面の膨張黒鉛が軟らかく、中芯が硬いことから、加工が難しく傷つき易いので、取り扱いは慎重に行わなければならない。
P T F E ( テ フ ロ ン ) シ ー ト
PTFE(テフロン)のシートガスケット。PTFEのクリープ特性を改善させるため、充填剤をブレンドしたタイプが広く使用される。耐薬品性、クリーン性に優れたガスケットであるが、高温で軟化するPTFEの特性から、高温での長期使用においては信頼性に欠ける。さらに温度変動、圧力変動等によりガスケット面への応力変動が繰り返し発生する場合はクリープを発生させやすいのでボルテックスガスケット等を使用することが望ましい。
P T F E ( テ フ ロ ン ) ジ ャ ケ ッ ト 形
ジョイントシートなどの中芯材をPTFE(テフロン)の薄皮で被覆したもの。中芯材の柔軟性と、PTFE薄皮のの耐薬品性、クリーン性を兼ねそなえたガスケット 。
ゴ ム ○ リ ン グ
断面丸型のゴムリング成型品で、“Oリング”と呼ばれる。溝にはめ込んで、最高25MPaまでの圧力をシールすることができる。小さな締付荷重で高いシール性が得られるメリットがあるが、継手面にゴムOリングに合わせた溝加工を施さなければならない。